旅のトラブルの話をお知らせすることにしました。
めったにないですが、そんなことが起きないように、心に留めておきましょう。
今日はパスポート取り違え事件の話。
まず旅行者はお祖母様と10歳のお孫さん。福岡空港から当時就航していたKLM(福岡ーオランダ)便を使い、福岡-アムステルダムーバルセロナという飛行機の旅でした。
お祖母様はビジネスクラスで予約済み。後で孫が一緒に来ると言いだしたが、さすがに幼くしてビジネスクラスは贅沢すぎるという親の方針で、子供はエコノミーとなりました。同じ飛行機でもクラスが違うと一人旅とみなされるため、子供の一人旅サービスを依頼しなくてはなりませんでした。(有料)
偶然、同じ日まったく同じ飛行機で、バルセロナまで来る9歳の男の子がいました。しかも下の名前が同じ!
チェックインまで同じタイミングとなり、席も隣にしてもらい、良かったねと盛り上がり、小学生二人+祖母が一緒にチェックインをするような形になったそうです。
チェックイン後、お祖母様はお孫さんのリュックにパスポートを入れさせ、「なくさないように」と念を押したそうですが(9歳の子が堂々と一人旅をしているので10歳の孫も全部自分でやりたがったそうです)、なんとアムステルダムで入国審査を受ける時にそれを取りだしたところパスポートは本人じゃなく、同じ名前の9歳の男の子のものだったんです!
そしてその子に聞いてみたところ、その子は「僕、パスポート持ってないよ」と言います!捜させても本当に出てきません。
まさか、アムステルダムで孫だけ入国できないんじゃないかと真っ青になったそうです。
結末としてはお孫さんのカバンを探したところ、別の場所から本人のパスポートが出てきたそうです。(まさか出してないことはないと思うのですが。。)
どうしてそんなことになったのか、さっぱりわかりませんが、違う人のものを持っていたのは福岡空港で間違って受け取ったとしかありえません。
9歳の男の子は行き先が同じで3人で一緒に行動してたからいいものの、もしかして別行動していたら、異国でたった一人旅でパスポートのない状態で取り残されたかもしれませんね。
本当に恐ろしいと思った事件でした。
そういえば空港でもチェックインの途中、同じツアーですが違う人の席を交換してもらったりのあと、違うパスポートが戻ってきそうになることがあります。これは以前は多かったです。そうならないように私達ガイドはチェックをしているわけですが、何がどうなるかわかりません。
皆さん空港でチェックインしたあと、必ず「自分の」パスポートが戻ってきたか、しっかり確認をしましょう!
未成年をお見送りするご家族の方、子供たちと一緒に旅行するご家族の方。
子供がちゃんとパスポートを持っているか、どこに入れたか、ちゃんと本人のものか、しっかり確認してあげましょう!