ナダルがリオデジャネイロ五輪でスペイン選手団の旗手に

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ラファエル・ナダル(スペイン)が、リオデジャネイロ五輪のスペイン選手団の旗手を務めることになったと水曜日に発表された。

 4年前のロンドン五輪でもナダルは旗手に選ばれていたが、ケガのために出場できず、代わりにNBAのスター選手であるパウ・ガソルが務めた。

 ナダルは公式Twitterに、スペインの五輪委員会への感謝のビデオを投稿している。
「たいへんな名誉です」とナダル。「すごく興奮しています。素晴らしい五輪になることを望み、そして、スペイン選手たちの活躍を期待します」。

 ナダルは2008年の北京五輪で金メダルを獲得。2004年のアテネ五輪にも参加していた。

「スペインのスポーツ界はナダルに借りがある」とスペイン五輪委員会代表のアレハンドロ・ブランコ氏は話す。「彼は結果以上のものを我々に与えてくれた存在だ」。

 ナダルはリオデジャネイロ五輪では300人のスペイン選手団を率いることになる。ナダルはほかの多くの競技の選手たちと選手村で過ごすことが、楽しみで仕方ないのだという。


「ナダルが素晴らしいアスリートたちの代表であるというのは疑いの余地のないこと」とスペインのサッカーの代表監督のビセンテ・デル ボスケは話している。

 この発表は、彼にかけられている根拠のないドーピング疑惑から、彼自身を守るという意味もある。今週、ナダルは彼にドーピング疑惑をかけたフランスの元スポーツ大臣を提訴し、国際テニス連盟(ITF)に対して身の潔白を証明するためにすべての薬物検査の結果の公開を要求した。


 ブランコ氏は今回の訴訟でフランスと対峙するためにも、彼が旗手をつとめることはふさわしいものだと述べている。


 フランスの元スポーツ・健康大臣のロゼリン・バシェロ氏は、2012年にナダルがケガのため7ヵ月ツアーを離れていたのは「十中八九、ドーピング検査で陽性となったためだ」とテレビで発言していた。


 この発言にナダルは激怒。自分の「アスリートとしてのイメージ」を傷つけ、「あらゆる証拠や根拠もなく、アスリートを侮辱する嘘を話す権利はどんな公人であっても許されない」として、法的手段に訴えることになった。


 ナダルは同時にITFの代表を務めるデビッド・ハガティ氏に書簡を送り、すべての検査結果と血液検査の記録を公開してほしいと要求。また、選手に対して誤った疑惑があったときには、連盟として法的手段に出ることを支持するとしている。


 昨年のナダルは3大会の優勝に留まるなど低迷。しかし、今季は好調さを取り戻しつつあり、モンテカルロのマスターズ大会とバルセロナの大会で連勝。次週はマドリッドのマスターズ大会に出場する予定だ。


 ナダルが最後にグランドスラムを制したのは2014年の全仏オープンだ。(C)AP

The Tennis Dailyより。
 4月28日付

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