2017.05.05 Friday
詰め込み過ぎ観光ツアーの一例
JUGEMテーマ:旅行
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本当は旅行会社の企画者に読んでほしい、コーナーです。詰め込みツアーの実例。
熱弁をふるって文章が長くなったので、落ち着いて(笑)、書き直しました。
「もっとサグラダファミリアでゆっくりしたかった」というお客様の声をガイドは、よく聞きます。
ところがツアーの傾向はハードになるばかりです。
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新たなツアーがありました。
4時間で、観光内容は、、。
カタルーニャ音楽堂の入場(1時間のガイドツアー参加)
サグラダファミリアの入場(エレベーターと地下博物館案内付き)、
バトリョ邸の写真ストップ(下車観光)
カサミラの写真ストップ(下車観光)
でました。4時間で4か所バスを乗り降り!!
この数字をぱっと聞いたら、ハードで忙しいと考えましょう。
20-40人がいたら、バスの乗り降りだけでも時間がかかります。
4時間ツアーに2か所入場があったら、それで、いっぱい、いっぱいです。
それ以上が入ったら、大変忙しいです。
さらにこのツアー、サグラダファミリアでエレベーターと地下博物館が含まれます。
やることがいっぱいありすぎ。
博物館まで興味がない人もいるだろうに。
サグラダファミリアもカタルーニャ音楽堂も、バスから観光地まで遠く歩くので、それぞれ1時間半欲しいです。
しかも入場はこの2か所なので、この2か所のどちらでトイレに行く時間を含めなくてはなりません。
観光地から観光地までの移動時間。
バス駐車場から歩く時間。
ツアー全員がトイレに行く時間など、まったく考慮されていません。(涙)
ご年配の方がいれば、早く歩けない人も、トイレが近い人がいることも、わかっていません。(涙)
たくさん書いてあるとたっぷり見れてお得なように見えますが、本当は逆効果です。
実際にはいろんな時間がなくなってしまうので、充実感はありません(疲れ感は出ます、、)
団体ツアーで上記の観光をこなすのは4時間では、ずばり無理です。
どこか時間を短縮するとすれば、サグラダファミリアしかありません。
フリータイムがないか、
ガイドがほとんど説明しないか、、
外観からの写真タイムを省くか。
確実にこのツアーは、多くのお客様にとって目玉観光のサグラダファミリアで、ガイドは必死にどこかを省いて観光しています。
このツアーで現地ガイドが不要と考えるのは、バトリョ邸とミラ邸の写真ストップ(下車観光)です。
2か所入場観光が入れば十分。
ただ写真を1枚か2枚撮るだめに40−50分もロスするのは本当にもったいないです。
このツアーはバルセロナに連泊します。
カサミラもカサバトリョもフリータイムでゆっくり自分で写真を撮りにいつでも行ける場所にあります。
自分でいつでも簡単に行ける写真ストップがツアーに含まれているのは、実は全然お得じゃない、と覚えておきましょう。(いろいろ他になければよいですが、たくさん入っていると忙しいだけです)
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このツアー、お客様にとってもハードでした。
航空会社がエミレーツ航空。
日本からの南回りなので、ヨーロッパ経由便よりも大幅に時間がかかります。
到着後、バルセロナで入国審査もあり。飛行機も大きいし、EU外からの飛行機が集中する時間なので、パスポートコントロールを通るにも時間もかかります。ちょうど2時間かかると問題になっていた頃でした。(1時間は普通)
そして上記のハードな4時間観光ツアーを経験します。
しかしそれだけではありません。
夕食とサグラダファミリア夜景も含まれています。
季節は5月。ライトアップは21時半から。
つまり初日、一番みなさん眠くて疲れているのに。
南回り(=長時間)で昼に到着後、22時近くまでホテルに戻れません、、。
本当にハード過ぎる、、、、。覚悟して参加くださいね。
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ちなみにこのツアーはバルセロナに連泊します。
初日にこんなにギチギチ詰める意味があるのか、
飛行機が遅れたらどうするのか、
一番眠い時に夜景ツアーを入れる必要があったか、
いろんな点が疑問です、、。
そしてこのツアーはどうなったか?
後日報告します。
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ここに書いてある時間配分は、団体ツアーの話です。
個人客はそれほど時間は取らないのでこれを参考に時間を組む必要はありません。
続きます。
ただ、楽しい旅行前に、批判や悪いことを読むと、読者は楽しくないだろうと思ってました。
さほど批判に見えないよう、先日少し書き直しましたが、効果なかったでしょうか?もっと書き方に気を付けるべきですね。
ただ変わって欲しいこと、よくないと思うことは、会社に聞いてもらえない以上、これからも現場の意見として、ネットで声を上げていきたい、と思っています。
ごめんなさい。読みたくないなあと言う記事は、スルーして下さいませ。
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個人が特定されるご心配ですが、スペインの旅行会社のオフィスの人たちは皆さんご存知です。ガイド仲間もみんな知ってます。
もし、日本側から、このガイドは誰だ、こんなガイドを使うなと言われるようなことがあれば、その会社とお仕事をしなくなるだけで、その覚悟の上で書いています。
といっても、ネットで書けないような、信じられない話はもっとたくさんあります。そういう真の暴露話は一切書いてません。
大変なツアーがあり、こんなに大変なんですよ!と書くのは、さほど会社に迷惑をかける暴露話とも思っていないのですが。
たぶん読む方は楽しい話ばかり聞きたいので、批判している人間のように感じで、嫌な思いをされるのでしょうね。すみません。
ご意見ありがとうございました。(そしてお優しいコメントもありがとうございました)
コメント欄は小さくて見にくいので、別記事にお互いの意見を紹介させていただきたいと思います。
同じように思っている方もたくさんいらっしゃると思うので。