バルセロナのテロ後の様子

JUGEMテーマ:旅行



バルセロナ旅行を計画しているので現地の状況を知りたい方がいらっしゃるので、気づいたことを書いていきます。

Facebookではテロの話は終わりと書きましたが、このブログではそのうち?スペイン人のたくましい精神のこと、テロの歴史のこと、私の個人的な経験などを書きたいと思っています。
(しばらくは予約投稿した、のんきな記事がアップされていきますが・・)

あまり個人的体験や意見は書かないブログなのですが、それだけはいつか書きたいです。

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【8月24日】
逃亡犯が死亡し、一味12人の全員が死亡もしくは逮捕されて、(まだ協力者がいなかったのか捜査は続いているものの)一応の終結を見せてから3日たった今日。

警察は町中にまだ多く、空港へ入るのにも検問が行われています。
早朝の車が少ない時間はほとんど混まないようですが、4-5車線を1車線にして、1台ずつ車を見張りながら通しているので、今日の昼頃は25分かかりました。銃を持ちながらの厳重体制です。

(事件終結の翌日で、同僚ガイドは45分かかったそうです)

今は本当に警戒していますが、この状況がずっと続くとは思えません。
「きっと3か月ぐらい警戒し、警戒を緩めた後に、またテロが起きるんだよ」と今日のドライバーが言いましたが、まさにその通りです。

ここ数か月の旅行を控える方が一番多いでしょうが、逆に警戒が一番続いている今が一番安全です。
警戒が過ぎたら? 

イスラム国は昨日、昔のAl andalusを引き合いにだし、再びスペインを標的にすることをビデオで発表しました。
イスラム国は以前も同様の発表をしたことがあり、日本やスペインのニュースで流れたことがあります。あの時はさほど大きなニュースで取り上げられていませんでしたが、、。

旅行業界やガイド仲間も安全アピールをしたい人が多いですが、私は正直に書いてしまいます。
テロはいつ再び起きてもおかしくありません。バルセロナでもどの町でも。どの国でも。

自分で判断するしかありませんが、安全を重視するなら、いつか平和な日に戻らない限り、可能性はいつでも高いままです。その中では、スペインが緊張し、政府や警察がいろんな反省をし、真剣に警備にあたっている今がもっとも「危険度が低い」時期かもしれません。

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余談ですが、気づいたことなので1点。

平和な日本人がよくやらかしてしまうのですが、
警備にあたっている警官の写真を撮る
空港や駅のセキュリティーコントロールの前で写真撮影をする
などは世界の常識として、禁止されています。


スペインは以前ETAがテロ活動をしていた頃から、厳しかったです。
誰も人がいないような、のどかな昔のフィゲラスの駅のホームでも、写真を撮って警官に厳しく怒られたお客さんのもいました。

どんな警備がされているか、周りの状況がどうなのか、自分が何気に撮った記念写真がどこかに流出し、下見代わりに、現地の状況を調べるのに利用されるかもしれません。

また警官の顔がネットに流れると、標的になってしまうかもしれません。
ですから顔を隠す警官もいるし、写真に撮られたのを知ると、観光客の日本人が悪用しないと思っても、心証を悪くして調べられることがあるかもしれません。

重々しい警戒の様子をバチバチ写真を撮るのはやめましょう。注意されるまで気づかない人が本当に多いです。

駅、空港、検問や安全検査場をバックにした記念撮影も含め、警備や警官の様子などを撮ったりするのはやめましょう。


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空港の検問で長蛇の列の時、ドライバーが言いました。「得なのはタクシードライバーだけだ」。
鋭い指摘です。

普段は市内から空港まで(バルセロナ市内の場所にもよりますが)タクシーで30分ぐらい、料金も25-35ユーロぐらいですが。今それよりさらに15-30分、料金も念のため50ユーロを準備していた方が良いかもしれません。


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8月26日18時からテロ反対の大規模なデモ行進がグラシア通りからカタルーニャ広場にかけて予定しています。


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現在旅行業界のキャンセル状況ですが、おそらくキャンセル料がかかることもあり、すでに間近に控えている方は聞いてる限り、旅行決行です。

もっと先の団体ツアーはキャンセルする人も出ているが、ツアーが無くなるほどではない、と聞いています。そのもっと先はわかりません。

個人的なことを書けば、私自身はいつバルセロナで起きてもおかしくないと思っていました。(日本でもオリンピックに向けてあってもおかしくないと思っています)

観光地や人が集まるところでは類似事件が起きており、バルセロナに限らず、どこでもあり得ます。
それほど興味がない旅行だったら、ヨーロッパでのテロがおさまるまで(収まる時は来るのでしょうか?来ると信じたいですが)旅行を控えるのも良いと思います。

ヨーロッパで違う行先にしたら安全かというと、今度は違う町であるかもしれません。逆の意味で言うと、バルセロナでは今、最大の警戒に当たっているので、今来る人達は逆に安全かもしれません。しかし100%の安全は存在しません。自分の判断で決めましょう。

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こちらから先はテロ後の、観光地の変化などをご案内していきます。

・8月21日現在、観光地のオープンなどは通常通りです。

・サグラダファミリアではテロ翌日の午前中、荷物検査の長蛇の列を見ました。午後はすいていました。
荷物検査は普段からありますが、今は大変厳しくなっています。
危険物に間違えられそうなものは持っていかないようによく荷物をチェックしましょう。
必要最低限にして、大きな荷物の持ち込みも避け、荷物検査に時間がかからないよう協力しましょう。

サグラダファミリアに限らず、他の観光地でも同様です。

・グエル公園の、車が入りやすい出入り口や、ランブラス通りの入口はパトカーが1-2台常駐し、出入り口をふさいでいます。サンツ駅にも大きな植木鉢などが設置されました。写真を見たい方はこちら
警察署やいろんなところもあっという間に鉄柱などが設置されました。

・警察の数が明らかに増えました。(前から主要な場所にはいました)
逃亡者死亡の翌日も、まだ厳重警戒のところもあります。

・バルセロナ空港の荷物検査のストライキは一時停止し、さほど時間がかかっていません。
空港へ入る検問は続いており、時間がかかることがあります。
検問は21日朝8時はすいていたものの、9時の時点では検問を通るのに45分かかったそうです。(ガイド仲間談)

・ランブラス通りは時々小さなデモ行進もあり、道路閉鎖がちょこちょこ続いているらしいです。




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