スペインのベテラン女優カルメン・マウラ /ペドロ・アルモドバルとの関係と、レイプ事件 

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スペインの映画監督ペドロ・アルモドバルの常連女優のひとりである、カルメン・マウラ(Carmen Maura)のドキュメンタリー動画があり、抜粋&意訳して紹介します。

 

スペイン語ですが、映画好きの人には面白いかもしれません。カルメンの関わった人々-スペイン・フランスの監督たち、女優仲間、フランスでの生活ー、アルモドバル映画をはじめ、彼女が出演した数々の昔の映画のシーンもたくさん紹介されています。

 

AY, CARMEN! (DOCUMENTAL sobre la actriz CARMEN MAURA)

https://www.youtube.com/watch?v=rFBXiVnaXsY

 

 

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ペドロ・アルモドバルとの関係について二人が語っている話が興味深かったです。

 

 

【11:08ぐらい〜】

二人はペドロ・アルモドバルがまだ監督になる前に、撮影現場で知り合い、お互いに気があったそう。二人でよくおしゃべりをして、撮影前のお化粧や衣装の準備中という特別な時間にも、カルメン・マウラの楽屋で一緒に過ごしていたそうです。本当に仲が良かったんですね。


 

放尿シーンもある(動画にも出ています)、アルモドバルの最初の長編映画 Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montónに、カルメン・マウラも出演します。資金不足で周りがお金を出した映画というイメージでしたが、動画【12:38】あたりによると「彼女がほとんど資金を出した」との発言が出ていますね。

 

ちなみに、アルモドバルの日本語のウィキペディア(2020年3月現在)には「4年にわたって深夜上映が続くほどのカルト的人気を博し、予算の7倍の興行収入を叩き出した」と書いてあります。

 

スペインは自由な表現が禁じられた(例えばポルノも禁止)フランコ独裁政権後の反動もあり、1980年代のマドリッドでMovida Madrilen~o(モビーダ・マドリレーニャ)という文化革命運動がおこります。この代表的な映画が上記映画でしたが、動画の中で、アルモドバル監督は「カルメンはモビダのMusaだった(ミューズ、女神)」と話しています。芸術家たちにインスピレーションを与えてくれる、崇められるような存在の女性たちのことをよく指す言葉ですね。

 

 

話は二人の関係に戻りますが、

アルモドバル自身、「自分を発見してくれたのはカルメンである」と言っているのが印象的です。【12:39〜】

「他の誰よりも先に、自分を信じて賭けてくれた」と。

 

 

「あの時代に、無名監督の初めての作品に、しかもあんなクレイジーすぎる映画に賭けてみようと思えたところがすごい」と他の女優・シンガーからもコメント。

 

 

【28:16〜】若いアルモドバルが出ていますが、彼のもっとも有名な映画は「神経衰弱ぎりぎりの女たち」。

私はこの映画を大昔、日本の映画館で見たのですが、あの主役がカルメン・マウラとは全然結びついていませんでした。

 

撮影の時は、ペドロとの関係が最悪で、撮影現場で泣いて、女優をやめようと思うほどつらかった、と話しています。そんなことがあったとは映画を見る限りは、わかりませんね。

 

 

この映画を最後に、2009年映画「ボルベール 帰郷」まで20年間二人は一緒に仕事をしたことはありませんでした。

ボルベールでは、最初の指示から撮影シーンから二人は完璧に息が合い、二人とも鳥肌がたったそう。「監督と女優の関係としては素晴らしかった(カルメン)」と。「二人の間に何かわだかまりがある感じもまったくなかった(アルモドバル)」。

 

つい最近のエッセイで、「カルメンとの関係はちりぢりになってしまった」(「アルモドバル監督による、マドンナ暴露話や興味ぶかいエピソード」の記事はこちら)という表現をしていましたが、それでも仕事をしたら素晴らしく一緒に仕事ができた。二人の関係はボルベールできちんと終わりをつげたのかもしれません。

 

スペイン人映画監督のアレックス・デ・イグレシアスからは

カルメンはスーパーマーケットのようだ。いろんな引き出しがある」と。

 

この途中で、レイプ事件についても語られています。△紡海ます。

 

 

動画はこちらです。

AY, CARMEN! (DOCUMENTAL sobre la actriz CARMEN MAURA)

https://www.youtube.com/watch?v=rFBXiVnaXsY


 

 

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