Spanair 運行停止

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スペインの航空会社Spanair(スパン・エアー)が運行を全面的に中止しました。

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スパンエアー(JK)は1月28日、全便の運航停止を発表した。経営難によるものといい、BSPもすでに停止。JKでは日本時間1月30日現在、国際航空運送協会(IATA)との間でリファンドに関して調整中としており、合意できれば「旅行会社は、振込もしくは現金で航空券を購入した旅行者に全額を返金できるようになる」としている。カードで決済した場合はカード会社に問い合わせるよう求めた。また、数日内に旅行会社に対して今後の対応を案内するとしている。

 このほか、JKではイベリア航空(IB)、ブエリング航空(VY)、エア・ヨーロッパ(UX)など他の航空会社と接触中で、影響を受けた旅行者が利用可能な特別運賃の設定を働きかけているところ。IBとVYでは、すでに現地時間1月30日まで限定で60ユーロからの特別運賃を設定し、さらに一部路線について臨時増便することを案内している。

 JKが加盟するスターアライアンスなどによると、JKは1986年設立で、当初は国際線チャーターを運航。1994年から国内線定期便の運航を開始した後、直近では航空機31機、従業員2065人で、バルセロナを中心に年間750万人の旅客を輸送。2010年の総売上高は約6億800万米ドルであったという。路線は41都市で1日あたり180便を運航し、日本市場では主に国内線が利用されていた。

(Travelvision webより)

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いろんな航空会社の厳しい経営難が伝えられていましたが、特にスパンエアーが突出して経営難だとの報道はなかったので、びっくりです。

スペイン ヤミ労働横行 GDPの4分の1に?

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財政危機の中、約23%という記録的な失業率に悩むスペインで、正式な契約を結ばず、低賃金で違法に働くヤミ労働、ヤミ雇用が問題になっている。先月発足したラホイ首相の新政権は厳しい緊縮策を打ち出しており、雇用環境の一層の悪化を避けられそうにない。大勢の労働者に不安が募っている。

 スペイン最大の工業都市バルセロナで、昨年十一月に失業した元事務職バネッサ・サンチェスさん(28)は打ち明ける。「正規の職は全くなく、周囲にはヤミで働く人が多い。生活のため、みんな働かざるを得ないし、将来が不安で仕方ない」

 ヤミ労働は飲食関係や建設業に多い。正規雇用ではなく、税金や社会保険料などを納めない違法雇用だ。賃金は低く抑えられ、突然の解雇も。正社員の解雇にさまざまな規制があるスペインでは、二〇〇八年の不動産バブル崩壊後、違法な雇用が急増したという。

 主要労組・スペイン労働者委員会の広報担当者によると、ヤミ労働の市場規模は国内総生産(GDP)の四分の一にまで膨らんだとの試算もある。「貧困層の多くは、ヤミ労働で何とか生きている」と説明する。

 一方、ラホイ首相は就任と同時に財政赤字削減のため百六十五億ユーロ(約一兆六千五百億円)の歳出カットに乗り出した。景気の一層の冷え込みが懸念される中、バルセロナの車両部品工場を半年前に解雇されたマヌエル・ルイスさん(41)は「新政権は労働環境を悪化させているだけにしか見えない」と憤った。


東京新聞2012年1月1日より。
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