よく言うことを聞くお客さんと、笑うお客さん

JUGEMテーマ:旅行


昔、ホームページに書いたことと、同じことをしゃべっていて、
「ガイドさんはカルメンさんじゃないか?」と鋭く指摘してきたお客様がいらっしゃいます。(笑)


ですので、ホームページと同じことはしゃべらないようにしています。
、、が、例外はこの盗難のこと。

同じことをしゃべっていて、「ガイドさんはカルメンさんじゃないか?」とバレようがなんだろうが、これだけは構いません。

重要なことはお客様が泥棒にあわないことなんです!!


言ったおかげで、あわないなら、何度も言ったり、書いたりします。

私がツアー中に口うるさくいうことは、、。
・バルセロナはほとんどがスリ。気づいたらお財布が消えている。
・お金やパスポートは手の届くところに入れてはダメ。
・チャックをあけた時に、見えてたらダメ。
・見えない奥深くにしまう。
・自分が出しやすいのは泥棒にも出しやすい。
・自分にとっても、出しにくいところにしまうこと。お金を使うごとに奥に入れる癖をつける。
・お金はカバンの奥底に入れて、上にガイドブックやペットボトルを置く。

↑これはスリ対策。
観光中の盗難のほとんどがスリです。スリは上のことをちゃんとやっていれば99%は防げます。やってない人が盗られるんです。



置き引きもあります。
置き引きのほとんどがホテルのロビー。ホテルの朝食レストラン。
ホテルの外で写真を撮っている時に足下にカバンを置いていた。
たまーに、ありえんだろうと思いますが、観光中に野外で、カバンをベンチなどに置く人もいます。グエル公園のベンチやサグラダファミリアの写真ポイントで。


これを防ぐには
・当たり前のことだが、カバンを床に置かない。椅子やソファーに置いて離れない。
ロビーでこれをやってしまう人、本当に多いです。手から離れたものは消えると思いましょう!!
いつも肩からかける、手にもつ、常に持っていましょう!!
そしてカバンは前に! 後ろや横でプラプラ揺れしていてはだめです!
前に置いて、手で押さえましょう!

あとは置き引きではなく、置いてるもののスリ。
レストランの椅子にカバンをかけていた。
レストランの椅子の横に置いたケース。
外のテラスのマクドナルドでテーブルにカバンを置いていて、バイクのひったくりにあった方もいます。

対策は
・座っているとき、カバンは膝に乗せる。
・座っている時には椅子と背中の間に置いてしっかり背中で挟む。(挟むのを忘れて気が緩む人はこれをやってはだめ。意識が背中に常時おく自信がある人)
・通路側や人が通りやすいところにはカバンはおかず、壁側の人のところに置いてもらう。(でも隣席のすぐ隣はだめ)
・壁側の人の、仲間と仲間の間の、足下においてもらう。

とにかく、通りすがりや、横のテーブルの人が手を伸ばしても、手の届かないところに置くのです。
これらはやってれば防げます。




ところが!!
お客様にはよく話を聞く人と、聞かない人がいます。

カバンの奥底にお財布を入れるようにとバスの中で伝えると、だいたいは、チャックをあけている音があちこちで聞こえます。ちゃんと言う通りに、お財布を奥底にしまおうとしている証拠です。


しかし一部のツアーでは、音がなんにも聞こえない=つまり誰もその通りにお財布を奥にしまおうなんてことはやらない、ばかりか、続けて私が盗難について話していると、「笑う」人たちがいるのです。あれは不思議。

どうして笑うんだろうか?と考えてみましたが、やっぱり「そんなこと滅多にないだろう」「自分は盗難にはあわない」と思っているからだろうと思うのです。

あんまり笑うので、「笑い事じゃありませんよ」と厳しい口調で突っ込んでみましたが、それに対しても皆さん、どっと笑いました、、。ジョークではないんだけど、、。


ちなみに旅慣れている人も、甘く見ている人が多く、自分はあわないと思っている人が多く、いらっしゃいます。
また、ツアーによって、客層も違い、ガイドの話をちゃんときくかどうか、その傾向があります。

例えばJTBのルックのお客様はおっとりしている人が多く、よく話を聞いてくれます。
JTBでももっと高額商品になると、旅慣れているせいか、お金も気にしていないせいか、あまり心配されません。

男性ばかりのビジネスツアーも同様です。皆さん、お尻のポケットに分厚い財布を入れていたりします。こういう人も一度盗られてもそんなにショックを受けてませんね。

格安ツアーのお客さんも、あまり聞いてません。某格安旅行会社のツアー。笑うお客さんたちはこの人たちです。

学生さんツアーもみんなで楽しく気が緩んでます。床にカバンを置いて、写真を撮りにどこかにいっちゃったりしますね。ガイドの言ったことも全然気にしてない、、。そして学生ツアーではだいたい毎回ひとりは盗難にやられます。学生さんは盗られると本当に落ち込みます。かわいそうなぐらい。でも誰かが本当に盗まれるまで、わいわい盛り上がり過ぎて気が緩んでらっしゃいますね。


必要以上に盗難について心配する人も多いですが、上記のことをちゃんと守っていれば、99%あいません。
盗難対策はしっかりとやったうえで、心配しすぎることなく、楽しく旅行しましょう!





全然ガイドの話を聞いていないお客さんがやっぱり盗られる

スペイン南部のセビリアでパスポートの盗難にあったお客様がバルセロナで1人、3泊延泊されました。ツアーの皆さんと一緒に日本へ帰れずに、、。

よりによって、イースター(聖週間)のバカンスで、領事館は金曜日から月曜日まで閉まっています。普通は日曜日の領事館が閉まっている時にあたると1泊残るはめになるのですが、なんと3泊も宿泊代を払って残ることになってしまったのです。

バス旅行だったのでバルセロナまで他のお客様と一緒にいらっしゃって、バルセロナやモンセラ観光もされましたが、帰国できずにおひとりで残られました。

最終日はモンセラ観光して空港というスケジュール。そこで他の方とお別れされて、残りました。
ご本人はしっかりとご挨拶をされてらっしゃいましたが、他のお客様の方がウルウルされてました。

ガイドとしてもお客様の病気や怪我の次に、ショックな出来事です。

観光から空港だったので、他のお客様は皆さん、パスポートを貴重品袋などで身体の奥に隠してらっしゃいました。
空港でパスポートを出すのが大変、、なところに皆さん入っているのでその様子を見ながら、「いいことですね」とコメントしました。

そうすると皆さん、「盗られた方がいらっしゃいましたからねー」と。

そうなんです。
盗られた方には悪いですが、盗られた方がいらっしゃると、良い薬となり、他の方たちは盗られません。同じ日に2人盗られる方がいても、一度盗られてしまうと、同じツアーに2人は盗難はあらわれないのです。

ですから、他の方もしっかり貴重品対策をされてらっしゃいました。

さて。今回の盗られたお客様。
空港で両替を手伝ってからタクシーに乗せてお別れしました。

その両替時にびっくり。
銀行で5万円のお金を両替したあと、お客様はそのお金を、カバンの外側のポケットに入れたのです!!

お客様のカバンには、真ん中にチャック+外側にチャック+身体側にチャックがありました。
その中で、一番泥棒に盗られやすい場所はどこか??というと、もちろん外側のチャックです。そこにお客様はお金をしまったのです!ちょっと待ってください!

私が心底がっかりしたのは、このお客様と一緒にいた2日間の観光で、私がさんざん伝えていたことを全然このお客様は聞いていない、、と思ったからです。

私がツアー中に口うるさくいうことは、、。
・バルセロナはほとんどがスリ。気づいたらお財布が消えている。
・お金やパスポートは手の届くところに入れてはダメ。
・チャックをあけた時に、見えてたらダメ。
・見えない奥深くにしまう。
・自分が出しやすいのは泥棒にも出しやすい。
・自分にとっても、出しにくいところにしまうこと。お金を使うごとに奥に入れる癖をつける。
・お金はカバンの奥底に入れて、上にガイドブックやペットボトルを置く。


いろいろ言ってますが、何を指導しているかというと、お財布の置き場所です。
というのは日本の人は、お財布をぽんとカバンに入れるので、チャックの一番近いところにある。これはスリにとって一番出しやすいのです。(しかも歩きながらお財布をしまうので、しまった場所がチェックしやすいです)

スリの9割を防ぐには、上のことをちゃんとやっていれば盗られません。


ところが、この2日間あんなに何度も何度も言っていたのに、このお客様は何を聞いているのやら?
すでにパスポートもお財布も盗られたのにもかかわらず(この時は置き引きだったそうで、本当に全部盗られたと聞きました)、ウエストポートの外側のチャックですか??。一番盗られやすい場所に入れたので、ああ、このお客さんは全然話を聞いていないし、危機感がない、、と思いました。

つい先ほど、パスポートをおなかの中から苦労して取り出した、ツアーの他の方とは雲泥の差。やっぱり盗られる人と盗られない人の違いはそこなんだろうと思います。

ちなみに私が注意して、入れ直しをさせましたが、その時にカバンの真ん中のチャックから貴重品袋が出てきました。貴重品袋を持ってるならば、そこに入れるべきです!なのに貴重品袋にはホテルのカードなどが入っていて、しかも首から下げてない、、。今の5万円はどこに入っていたの?です。


もともと、このお客様は首から下げる貴重品袋(本来はもちろん衣類の下に身につける)をお持ちだったのに、そこには保険証書など盗られてたいして困らないものが入っていて、肝心のパスポートも現金もすべてカバンに入っていた、、と添乗員さんから聞いていました。

貴重品を貴重品袋に入れてなかったら、意味がありません。
でも最初の数日は入れていたのに、ちょっと気が緩んでいれなかった、、。そうした時に盗られる話は実は多いです。



このお客さん、貴重品袋に貴重品を入れてなければ意味がないと、添乗員にもひとこと言われたはず、、。なのにやっぱり今日もやってないんだと思って、一気に心配になっちゃいました。

後日パスポートの発行のために、領事館に同僚ガイドが同行すると聞いていたので、そのガイドに「パスポートを受け取ったら貴重品袋に入れてもらってください」とまでメールしちゃいました。盗られたパスポートをまた盗られる場面を想像してしまいましたので、、。同じ人が2度遭う、、ということが本当にあるんですよ。

その後は聞いていないので、

ガルシア・マルケス氏=ノーベル賞作家 死去

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同じスペイン語圏作家として、新聞記事を紹介します。

・・・

ロイター通信などによると、名作「百年の孤独」で知られる南米コロンビア出身のノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス氏が17日、メキシコ市の自宅で死去した。87歳だった。今月上旬、肺の感染症などで一時、入院していた。

 コロンビア北部アラカタカ生まれ。ボゴタ大法学部に進んだ後、短編小説を書くようになり中退。新聞記者として働きながら創作を続け、1955年に処女作「落葉」を発表。67年に出版された「百年の孤独」がベストセラーとなり、世界のラテンアメリカ文学ブームを先導した。82年にノーベル文学賞受賞。

(2014年4月18日 読売新聞より)

4月23日 サンジョルディの日 サンパウ病院無料公開!

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4月23日のサンジョルディの日。
サンパウ病院が10時−18時半、無料公開されます。

1日音楽などいろんな催しが行われ、特に11時半、13時半、17時半が見どころ。
18時にはバルセロナの巨大人形の小さなパレードも行われます。

バルセロナやや郊外の5つ星ホテル / Hotel Hesperia Tower(ホテル・エスペリア・タワー)



バルセロナ市内ではなく郊外Hospitaletに位置する新しい5つ星ホテル。市内ではありませんが、空港から市内へ行く途中なので、移動しやすい場所です。

建築家はRichard Rogers。


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バルセロナ5つ星ホテル / Hotel Princesa Sofia

ホテル・プリンセサ・ソフィア

カンプ・ノウに近いホテルです。サッカー目的の方には便利!

一時期はインターコンチネンタル系列でしたが今はEXPO系列ホテルです。ビジネスマン向きのホテルでもあります。





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サグラダファミリア受難の門の彫刻家 Josep Maria Subirachs 死去

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サグラダファミリアの受難の門の、現代アートな彫刻を担当していたスビラックスが2014年4月7日、87歳で亡くなりました。お葬式は家族でひっそりと行われました。

私はカタルーニャの各地にある彼の暗示的な彫刻がとても好きです。
しかし、サグラダファミリアはひとつひとつのアイデアや作品はいいのだけれど、なんとなく好きとは思えない、、と思っていました。

まったく同じことを感じていたガイドさんがいて、それについての質問を、ガウディ研究家の田中さんにしたところの返事がとても私にとって納得のいくものでした。「バランスが悪いのではないか」と。

そうです。ガウディはご生誕の門で、どこから見ても同じ大きさに見えるように、原始的なやり方で視線の位置と見える大きさを計って?、大きさを決めてらっしゃいます。上の方の彫刻は実は巨大ですが、下の方から見ると、その違いが分からないように出来ています。(まあ、こんなことを考えた建築家の方が珍しいのかもしれませんが)

スビラックスさんの彫刻は下の彫刻が異様にでかい。上の方の彫刻も近くで見れば大きいのですが,下から見ると、昇天していくイエスの像はごく小さくしか見えません。そうか、あのアンバランスが違和感となってくるんですね。1つ1つは悪くないのに。


その話をしていたところ、別のガイドさんが、「いや、昇天していくんだから、あれはあれでいいんだ」と言ってました。遠くに行く感じが分かるから、、と。スビラックスさんもあのガウディの意図を知らなかったはずはないので(外尾さんも大きさを決めるのに手ほどきを職人さん側から受けてらっしゃるぐらいなので)、もしかすると敢えて、あんな風に作ったのでしょうかね?それとも有名彫刻家だから誰も言えなかった?? 真偽のほどは分かりませんが、ある意味バランスの悪さが、受難の門というテーマを出すのにはぴったりの異質な空間を作りあげているかもしれません。


皆さん、「ガウディを無視してあんなかくかくした作風を」と思う人が多いですが、直線的で、装飾がない点はガウディのオリジナル案にそっくりです。ガウディは生誕の門とはまったく正反対の門を、そのテーマにそって考えています。ガウディが生きている時代にあれができていたら、それも批判が強かったでしょう。スビラックスさんはある意味、ガウディの案に忠実に、それでいてアーティストとしての自分の力量を示した彫刻を発表したのです。

他にもあっと驚く(現地でガイドさんに聞いてください)彫刻を置いたこともあり、当時は大批判の嵐を受けています。一般人はもちろんのこと、有名な建築家・知識人たちからも轟々に批判の嵐。その時に彼が言った言葉というのが新聞で紹介されていて、大変心に残りました。

“Las polémicas pasan y las obras quedan”.
´
「批判は過ぎていき、作品は残る」

うーん。芸術家としての強い意志と自信がなければ、こういうことは言えませんね。


ところで私はあちこちにある彼の作品が好きです。
バルセロナ市役所の外壁、以前はグラシア通りのサバデイ銀行にあり今はモンセラへ移動した彫刻など。ジローナの街角にある彫刻も。でも一番好きなのはモンセラの修道院付属の教会内にある彫刻です。

あれだけはお客様も、うなります。すごいですね!ってくちぐちに言われます。
しかもあれは遠くから見ただけでは分からず、できるだけ近くで見て、しかも動かないと、すごさは分かりません。
モンセラに行く機会があったら、ぜひご覧くださいね。

ご冥福をお祈りします。

ロンダのお勧めホテル パラドール Parador de Ronda

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ホテル

ロンダの旧市庁舎の建物を使用し、ロンダの峡谷とヌエボ橋の見事な景色を眺めることができます。
レストランも好評。

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